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「お母さん、拭いてくれてありがとう」

小さいころ、私は飲み物の入ったコップをよく倒す子供だった、と思う。

まぁ、子供というのは大抵そういうものかもしれないけれど、それでも、やっぱり、よく倒していたと思う。

それに、小さいころ私は牛乳が大好きで、飲むものと言ったらほぼ牛乳だったので、後始末をする母親はよく、「牛乳は拭くのが大変なのよ。。。」と言っていた記憶がある。
(確かに、牛乳は、脂肪分がベタベタして、何度も水拭きしないときれいにならない、というのが、大人になった今なら分かる)


そして、その記憶には母親の発する、ある言葉がいつも伴う。

それは、

「こういうときは何て言うの??」という言葉。
怒るでもなく、優しく諭すように。。



私は、そう言われて初めて

「ごめんなさい。。。。。」

と言う。







でも、いつも思っていた。

「私は、お母さんに『拭いて』って、頼んでない。どうしてごめんなさいって言わなくてはいけないのだろう。もう自分で拭けるのに。」


自発的な「ごめんなさい」ではなく、「ごめんなさい」を言わされていることに、内心腹を立てていた。
拭いてくれている母に、腹を立てるなんて、おかしな話なのだけど、兄弟たちの前で、言わされることが恥ずかしく、情けなく、その反動が怒りになっていた。

そんなことを思っていた自分が、小学校の低学年だったか、高学年だったか、記憶が定かではない。
実際は、自分で粗相の後始末を出来る年齢ではなかったかもしれない。

でも、もし、自分で後始末を出来る年齢ではなかったのであれば、

「ごめんなさい」を言わせるのではなく、

「ありがとう」を言わせるほうが、

同じ、言わせるにしても、まだ建設的ではないだろうか。


「お母さん、拭いてくれてありがとう」と。






今、自分が3人の子育てをしていて、子供たちが、机や床に何かをこぼしたとき、私は子供たちに

「ごめんなさい」

と言わせることはしない、ように気を付けている。

その代わり、布巾を2つ持ってきて、

「一緒に拭こう」と。


ちょっとしたことだけど、結構大きな話、だと思う。



(もちろん、派手にこぼされたら、『あーあ。。。』とか、『もう!!!!』などなど、感情を吐き出してしまっていますが。。)




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Lynnママ

Author:Lynnママ
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幼稚園が大嫌いな末っ子くん。とうとう行かなくなってしまいました。

同じような境遇の親御さんたちと思いを分かち合いたいと思って、書いています。

幼稚園や、先生を追求しようという気持ちはありません。

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